Sunday, September 12, 2021

第四回 ピノキオとしゃべるバッタの話。聞き分けのない子供たちは自分たちより世の中をよく知っている人達の話に耳を傾けず、我がふりを直さないないこと。

 


La storia di Pinocchio col Grillo-parlante, dove si vede come i ragazzi cattivi hanno a noja di sentirsi correggere da chi ne sa più di loro.

 

Vi dirò dunque, ragazzi, che mentre il povero Geppetto era condotto senza sua colpa in prigione, quel monello di Pinocchio, rimasto libero dalle grinfie del carabiniere, se la dava a gambe giù attraverso ai campi, per far più presto a tornarsene a casa; e nella gran furia del correre saltava greppi altissimi, siepi di pruni e fossi pieni d'acqua, tale e quale come avrebbe potuto fare un capretto o un leprottino inseguito dai cacciatori.


 

The story of Pinocchio with the Talking Cricket, in which we see that naughty boys are weary of being corrected by those who know more than they do.

 

So I will tell tell you, my dear children, that while poor Geppetto was being taken to prison perfectly blameless, that imp Pinocchio, now free from the clutches of the Carabiniere, took to his heels across the fields that he might get home the quicker; and in his great haste he leaped over very high climbs, thorny hedges, and ditches full of water, just like a goat or a small hare chased by the hunters would have done.



nòia
s. f. [prob. dal provenz. noja, enoja; v. noiare e annoiare]. – 1. a. Senso di insoddisfazione, di fastidio, di tristezza, che proviene o dalla mancanza di attività e dall’ozio o dal sentirsi occupato in cosa monotona, contraria alla propria inclinazione, tale da apparire inutile e vana: n. profonda, invincibile, mortale; la n. dell’attesa; sbadigliare per la n.; scacciare, combattere, ingannare la noia

Saturday, July 3, 2021

第三回 ジェペット親父は家に戻り、さっそく動く木の人形を作り始め、ピノキオという名前をつけたこと。そして初めのいたずらのこと。


ジェペット親父(おやじ)の家は一階にある部屋だ。階段の下から日の光(ひかり)がはいってくる。

家具はごく簡単とさえ言えない代物(しろもの)で、椅子(いす)はガタガタ、ベッドもひどく、テーブルはいたみ放題(ほうだい)だ。

壁の奥の方に火がもえる暖炉があるように見えるが、暖炉の火は絵に描(か)いたもの。火のそばに雲のように湯気(ゆげ)が勢いよく立っている鍋(なべ)があるが、それも絵に描(か)いたものだ。湯気は本物のように見える。

家に入ると、ジェペット親父はさっそく道具をとり、動く人形を作るため木を削(けず)り始めた。

- どういう名前をつけたものか?-と独り言(ひとりごと)を言った。 

- ピノキオと呼ぼう。この名前はこれから幸運を招(まね)く。おれはピノキオ一家をよく知っている。ピノキオのおとうさん、おかあさん、それに子供たち。みんなよくやっていたが、一番の金持ちでも物乞いをやっていた。 -

自分の動く人形の名前をみつけると、さっそく仕事にとりかかり、髪の毛、額(ひたい)、目と作っていった。目を作り終えたところで、おどろくなかれ、その目は動き、ジェッペット親父をじっと見ているんだ。

ジェッペット親父は、二つの木の目玉(めだま)にじっと見られているのを見て、気を悪くし、いやな気持を含んだような言い方で言った。

- 木の目玉よ、なんでまたわしをじっと見ているんだ? -

答えはない。

さて、目の次は鼻にとりかかったが、この鼻、作り終えたそばから伸び始めたのだ。伸びる、伸びる、伸びるで、伸び続けて、2-3分後にはとんでもなく大きな鼻になった。

こまったジェペット親父は一生懸命削(けず)り取っていったが、削って短くしてもそれだけどんどん伸びていった。

鼻の次は口を作った。

口はまだ作り終えないそばから笑い出し、ジェペット親父をからかい始めた。 

- 笑うのをやめないか。- とむっとしてジェペット親父は言ったが、壁に向かって言っていいるようなものだった。

- もう一度言う。笑うのをやめないか。- と今度は脅すように怒鳴(どな)った。

口は笑うのをやめたが、舌をめいっぱい口から出した。 

ジェペット親父は邪魔されたくないのでないので、見ぬふりをして再び仕事にとりかかった。

口の次はアゴ、次いで首、両肩、おなか、両腕と両手を作っていった。

両手を作り終えるとすぐに、ジェペット親父は頭のかつらがどこかへ行ってしまったような気がした。

あたりを見回してみると、何と、かつらは人形の手の中にあるではないか。

- ピノキオ、わしのかつらをすぐに返せ!

ピノキオはかつらを返すどころか、それを自分の頭にかぶせたが、半(なか)ば水におぼれた時のように息をつまらせた。 

ピノキオはがこのようなきかんぼうで、ろくでもないいたずらっ子なのがわかって悲しくなり、憂鬱(ゆううつ)になった。こんなことは彼の一生でこれまでなかった。そしてピノキオの方に向いて言った。

- いたずらっ子な息子(むすこ)だ!まだ完成もしていなうちから、もう自分の父親をうやまうこをしない!悪いことなんだ、わが息子よ。悪いことなんだよ。

そして涙を拭(ふ)いた。

あと残るは足だけとなった。

足を作り終えたた時、ジェペットは鼻の頭に足蹴(げ)りの一撃を感じた。

ジェペットは自分に言い聞かせた - これも自分のせいだ。始めにもっとよく考えるべきだった。だがもう遅い。 

人形を両腕のしたからもちあげて部屋の床の上に立たせて歩かせようとした。

ピノキオの足全体は固まっていて動かないのだ。そこでジェペットはピノキオの両手を持ち一歩一歩足を互(たが)い違いに出す歩き方を教えた。

足の固まりがなくなるとピノキオは自分で歩き始め、そして部屋をかけまわりだした。さらには部屋のドアを抜け、道にとび出し、逃げ出した。

ジェペットは後を追ったが追いつかなかった。なにせこのいたずらっ子のピノキオ、ウサギのように飛び跳ねて行くのだ。そして道の石畳(だたみ)のを木の足でたたくものだから、二十人ほどの農夫たちの木靴(きぐつ)のように音をたてた。

- つかまえろ!つかまえろ!- とジェペットは叫んだが、道行く人たちは、競馬(けいば)馬のように走って行く木の人形を見て立ち止まり、言い尽くせないほどい笑いに笑っていた。

ついに幸なことに軍事警察官が現れた。この騒ぎをきいたこの警官は、仔馬が持ち主の手を振り切って走り出したものと思い、勇ましくも両足を道に広げて立ってこれを止め、断固としてこの騒ぎを終わりに、大きな事故にはさせないという意気を見せた。

ピノキオは道を完全にふさいでいるこの警官を遠くから気づき、おどろくなかれ、かしこくも警官の広げて」た両足の間をすり抜けようとした。だがそうは問屋がおろさず、ひと騒ぎになった。警官は、少しも動かずに、ピノキオの鼻をしっかりとつかんだのだ(この鼻大きく長く警官につかまれるようにできていた)。そして、ピノキオをジェペットの手に返したのだ。そのジェペット、すぐにお仕置きとしてピノキオの耳を引っ張ろうとした。しかし、なんとしたことか、考えてもごらん、耳をさがそうとしたが耳が見つからないのだ。なぜか?なぜならジェペットはピノキオの耳を作りわすれたのだ。

そこで、こんどは首根っこをつかんで引き戻し、脅(おど)しつけるように頭を振って言った。

- すぐに家にもどるんだ。もどったら間違いなく今回のことのけりをつける。

ピノキオは何を言われているのかの察(さっ)しがつき、地べたに身を投げ歩こうとはしなかった。

一方野次馬(やじうま)と浮浪者(ふろうしゃ)が立ち止まり人だかりができ始めた。

ある者はああだと言い、またある者はこうだと言った。

-かわいそうなピノキオ、と幾人かが言った。-なにか家に戻りたくないわけががあるのだろう。あのジェペットのやつがなぐるか知れたもんじゃない。

また別の者たちは悪意を込めてこれに続いた。 

-あのジェペット、紳士に見えるが、きっと子供たちには暴君だろう。もしこの人形をジェペットの手に渡したらきっとばらばらにしかねない。

結局のところ、なんだかんだ言い、なんだかんだしていているうちに警官はピノキオを自由にして、ジェペットはあわれにも牢屋に入れられることになってしまった。

ジェペットは、自己弁護はあれこれせずに、仔馬のように泣き、牢屋に向かいはじめながら、ぶつぶついい、すすり泣きながら言った、

-災難の我が息子だ。考えてもみよ。そもそもあの人形のためによかれと思ってしたことでこんなひどいめに会うとは!だが、責任は俺にある。そもそも初めによく考えるべきだったのだ。

さて、その後に起こったことは信じがたい怪奇千万(せんばん)なのだが、それは次回に話そう。


 

 



 

Monday, June 21, 2021

第ニ回 チェリー爺や親方が友だちの(おやじ)ジェペット親父(おやじ)に丸太の木をあげた。ジェッペット親父(おやじ)は、その木で踊りがおどれ、剣術ができ、さらにはでんぐり返しもできるすばらしい人形を作りげること。

 

このとき戸をたたく音が聞こえた。

-お入りください。

と、立ち上がる手間は欠けずに、指物師は言った。

すると店のなかに元気のいいおやじさんが入ってきた。名前はのジェペットというが、近所の子供たちは、このおじさんをカッカとおこらせようと思ったときはポレンディーナというあだ名で呼んでいた。というのは黄色の髪のかつらをかぶっていたが、その黄色の髪のかつらはトウモロコシの毛(ポレンディーナ)そっくりだったからだ。

このジェッペット親父(おやじ)は短気のおこりっぺ、<ポレンディーナと呼ぶやつにはわざわいあれ>で、こう呼ばれるとすぐに怒り出してけだものようになり、なだめることができなかった。

- こんにちは、アントニーノ親方。 いったい何をしてるんですか?- とジェペットは言った。

- 蟻(あり)に算数を教えているんだ。- とアントニーノは答えた。

- それはなにより。- とジェッペットは言った。

- ところで、何でまたおでましですか?- とアントニーノはたずねた。

- 足がこっちに向いたもので、アントニーノ親方。ちっとお願いしたいことがあるんです。- とジェペットは言った。

- わたしならここにいますよ。お願いを聞きましょう。- と指物師は立ち上がりながら答えて言った。

とジェッペットは言った - けさこの頭にいい考えが涌(わい)て来たんだ。-

- ではそのいい考えを聞かせてもらおうじゃないか。- とアントニーノは言った。

ジェッペットは答えて言った - 自分で動く木のからくり人形を作ろうと考えたんだ。だがそんじょそこいらの動く人形じゃない。踊りがおどれ、剣術もでき、さらにはでんぐり返しもできるすばらしい動く人形だ。そしてその動く人形を持って世界をめぐり、パンもワインも手に入れる。どうかね?

- そりゃすごい、ポレンディーナ。- と叫ぶすかな声が聞こえたが、どこからその声がしたのかわからなかった

 ポレンディーナと聞いて、友人のジェペット親父(おやじ)は怒りに燃(も)えるとうがらしのように赤くなり、指物師の方に向いて怒(いか)り狂(くる)ったように言った。

- なんで私をバカにするんだ。- とジェペットは言った。

- 誰があんたをバカにした。 - と指物師はたずねた。

- 私を ポレンディーナと呼んだじゃないか。 - とジェペットは言った。

- あれは私じゃない。 - と指物師は答えた。

ジェッペットは言った。- じゃ、私が言ったとでもいうのかね?あれをいったのは君だといっているんだ。

- いや、私じゃない。

- いや、君だ。 

- 私じゃyない。

- 君だ。  

と、言い合いはますます熱くなり、言い合いから取っ組み合いになり、つかみ合いになり、引っかき合いになり、噛(か)みあいになり、お互い(たがい)のかつらをもみくちゃにし始めた。 

戦闘の末(すえ)には、アントニーノ親方の手にはジェッペット親父(おやじ)のかつらがあり、ジェペットの口にはアントニーノの灰色のかつらがくわえられていた。 

- 私のかつらを返してくれ。- とアントニーノ親方は言った。

- それなら私のもかえしてくれ。仲直りしようじゃないか?- とジェッペットが言った。

かくして、この二人の古い友だちは互いにかつらを返しあい、手を握(にぎ)り合い、永遠の友情を誓(ちか)い合うことになった。 

- ところでジェッペットさん。 - と仲直りのしるしからたずねた。 - なにが欲しいのかね?-

- 動く木のからくり人形をつくる木が欲しいんだが。- とジェッペットは言った。

 アントニーノ親方は、満足して、テーブルの上の丸太の木を取りに行った。それは先ほど彼を大いに恐(おそ)れさせたあの丸太の木だ。だがその木を親父(おやじ)に手渡そうとした時、振るえて アントニーノの手から落ち、やせたジェペットのすねに当たった。

- ああ、これはまたご丁寧なやり方のもののあげかたですな、 アントニーノ親方。私をびっこにさせようというのですか?- とジェッペットは言った。

-  いや、誓(ちか)って言うが、私が当てたのじゃない。- とアントニーノは言った。

- それじゃ、わたしが当てたのかな? - とジェッペットは言った。

- その木が悪いんだ。 - とアントニーノは言った。

- 木が当たったのはわかる。だが木を投げたのはあなたでしょう。 - とジェペットは言い返した。

- 私はその木を投げてなんかいませんよ。 - とアントニーノは言った。

- うそつき。

- ジェペット親父(おやじ)さん、私をからかわんでください。さもないと、あんたをポレンディーナと呼びますよ。

- バカ。

-  ポレンディーナ。

ー まぬけ。

-  ポレンディーナ。

-  猿(さる)

-  ポレンディーナ。 

ジェッペットは、三度目のポレンディーナを聞いて、怒りに我をわすれて指物師に襲(おそい)かかると、互いに罵詈雑言をあびせかけることになった。

戦闘が終わると、アントニーノ親方は鼻にきずが二つ増え、)ジェペット親父(おやじ)の方は上着のボタンが二つ減っていた。かくのごとくで引き合いということになり、はたまた、手を握(にぎ)り合い、永遠の友情を誓い合うことになった。  

ジェペット親父(おやじ)は自分のものとなった人形作りにはもってこいの丸太の木を取りながらアントニーノ親方にお礼を言い、びっこをひきながら家に帰って行った。 

 

第ニ回終わり

Saturday, June 5, 2021

第一回 指物師チェリー爺やが子供のように泣き笑う丸太の木を見つけること。

イタリア語の勉強を兼ねて原文<ピノキオの冒険>に挑戦。一日一章、英訳参照で一日1-2時間のペース。冒険ものでしばしば先を読みたくなるのが一日一章に限って読んでいくと子供のころの紙芝居のようにおもしろい。ところどころに<伏線だな>とわかるような伏線が敷かれており、作者がストリーテラーなのがわかる。各章の最後に<この続きは次回のお楽しみ>という口上をつけてもいい。<この続きは次章のお楽しみ>とは言わないので、第一回、第二回、. . . . . とした。読むのは

http://ercoleguidi.altervista.org/pinocchio/pinocchio.htm

を利用。辞書は手もとのCollins Italian-English Dictionary のほか、下記のネット辞書を大いに活用。

主に

https://dictionary.reverso.net

https://www.treccani.it/vocabolario

たまに
https://dizionari.corriere.it/

その他を利用。

これで読むのは一日一章でなんとかなるが(後半の章は長い話が多くニ-三日で一章)日本語への翻訳はそう簡単ではない。すでに日本語訳があると思うが、原文<ピノキオの冒険>のおもしろさ、英訳にはない原文の口調、を日本語にできるだけ移した訳ができれば、と思ってやりはじめた。

Pinocchio はピノォキオでは少し長く、読みにくくなるので、ピノキオ、Geppetto も同じ理由でジェッペットではなく、ジェペットとした。


第一回

むかしあるところに . . . . . . .

- ある王様

とすぐにわが子供の読者たちは続けるかもしれない。

いやちがう。子供たちよ。それはまちがい。あるところに丸太(まるた)の木があったのだ。

特別な木ではなく、ごく普通のまきといっていい。そう、冬に部屋をあたためるズトーブや暖炉(だんろ)にくべるあのまきだ。

何と言ったらいいかわからないが、事実はある日ある年とった指物師(さしものし)の店にこの丸太の木が現れたのだ。この指物師じいさんの名前はアントニーノ親方(おやかた)なのだが、皆はチェリー爺(じい)や(チリエージャ)というあだ名で呼んでいた。というのは鼻がてかてか光っていて、色が赤紫(あかむらさき)で熟したチェリーに似ているからだ。

チェリー爺やはこの丸太の木を見るや、よろこびいさみ、うれしそうに両手をもんで低い声でつぶやいた。 

-これはちょうどよいところにめぐり合わせた。テーブルの足にするのにもってこいだ。

こうつぶやくとさっそく木の皮をはぎ、おおまかな形にするため、よくといだ斧(おの)を手に取った。斧を振り上げて初めのひと振りをしようとしたが、空中で手を止めた。というのは、聞き取れないようなかすかな声だが、お願いするように

-そんなに力を入れて打たないでくれ !

と言うのが聞こえたのだ。

この人のいいチェリー爺やの動きが止まった姿を想像してみなさい。

びっくりした目で、いったい部屋の中のどこから声がするのかとあたりを見まわしたが、だれもいない。

テーブルの上を見たが、だれもいない。 いつもは戸が閉まっている戸棚の中を見たが、だれもいない。木の切りくずやおがくずが入っている樽の中を見たが、だれもいない。店のドアをあけ、外の道の上にも目を遣(や)ったが、だれもいない。ああ?

-あ、わかった。

と笑いながら、そして頭の上のかつらを手でかきながら言った。

-あの声はわしの想像だろう。さあ仕事だ。仕事にもどろう。

そしてふたたび斧を手にとり、振り上げて丸太の木に一発食わした。

-痛い!あんた、わたしになんてひどいことをするんだ。

というかすかだが苦情の叫び声が聞こえた。

チェリー爺や今度は驚きに動きがとまり、さらにはおそろしさに目がとびだし、口はあんぐり、舌はあごまで垂れ下がって、噴水にある奇怪なお面のよう顔になった。

口がきけるようになると、驚きからぶるぶるふるえながらも、もぐもぐしゃべり始めた。 

-<痛い!>と言うあのかすかな声はどこから聞こえてきたのか? ここに生き物はどこにもいない。いったいこの木が泣いたり悲しんだりするものか?わしには信じられん。このまきはここにあるが、暖炉にくべる他のまきと同じだ。火にくべ、なべの中の豆をゆでるまきだ。おお、どうなっているんだ?中に誰かかくれているのか?もしかくれているとしたら、かわいそうだがもうおしまいだ。いまから退治してやる。

こう言って、両手でこの丸太の木をつかみ部屋のあちこちの壁の容赦(ようしゃ)なくたたきつけ始めた。

それから、苦情の叫びのかすかな声がしていないかどうか 耳をすました。一分たった。声はしない。5分たった。。声はしない。10分たった。声はしない。

-わかった。

笑うおうとし、かつらを掻(か)きながら言った。

- あのかすかな声は<痛い>と言ったが、わしの想像だ。さあ仕事だ。仕事にもどろう。

恐ろしさの中にはまって、勇気をふるい起こすため鼻歌を歌おうとした。

さて今度は斧をわきに置き、カンナを手に持ってまきの表面をきれいにしようと 、カンナをかけ始めた。

-やめてくれ! くすぐったくてしょうがない。

今度はチェリー爺やカミナリに打たれたように腰をぬかしてしまい、目をあけてみると、床に座り込んでいた。

顔は鼻のあたままで変わってしまい、いつもなら赤紫(あかむらさき)色なのが驚きのため青緑(あおみどり)色に変わってしまった。

 

 第一回終わり


 

 

 

第四回 ピノキオとしゃべるバッタの話。聞き分けのない子供たちは自分たちより世の中をよく知っている人達の話に耳を傾けず、我がふりを直さないないこと。

  La storia di Pinocchio col Grillo-parlante, dove si vede come i ragazzi cattivi hanno a noja di sentirsi correggere da chi ne sa p...